包装・物流用語集

「バルク」

バルク(Bulk)という言葉の辞書的な意味は「大きさ」、「容量」、「大部分」などと言われていますが物流業界においては「ばら荷」、「ひとまとめにする」という意味合いで使われることが多いようです。

バルク輸送(バルクカーゴ)と言う場合、粉体、粒体(小麦や石炭等)を個別に梱包することなく輸送することを指します。バルク輸送には運搬物の形状などにより貨物コンテナ、タンクローリー、パイプなどが使われます。

バルク品という場合、主にコンピューター部品や周辺機器などを対象に、中間輸送用の簡易的な梱包状態のまま消費者へ販売することを指します。バルク品のメリットとしては梱包やマニュアル等の付属品を除くことにより安価に商品を提供することができます。またバルク品の対義語として、しっかり梱包を行い、付属品なども完備した正規品のことをリテール品と呼ぶこともあります。

上記以外でもアパレル業界では大量一括流通品のことをバルク品と言ったり、化学や物理学においては界面に触れていない部分のことを意味し、筋トレ用語として筋肉を大きくすることバルクアップと呼んだりするなど、使用される状況や文脈により複合的な意味を持つ言葉であると言えるでしょう。