包装・物流用語集

「通い箱」

通い箱とは主に生産拠点から別の生産拠点へ製品を輸送する際に使用される箱状のケースのことです。完成品の輸送と異なる点としては輸送先が限定されること、輸送元へ通い箱を戻すことなどがあり、基本的に繰り返し使用されることが想定されるため、ダンボールよりも強度があり、他素材と比較して軽く、加工しやすいプラダン(プラスチック製のダンボール)が使われることが多いようです。

輸送ということであれば都度ダンボールを使えばいいのではという疑問が浮かびますが、ダンボールを使う場合、受け取った側は毎回ダンボールを処分するという作業が発生することに加え、当然ダンボールの費用も無視することはできません。また近年は環境への配慮という観点からもごみの削減は重要な要素になっています。

通い箱のメリットをまとめると下記のようなものが挙げられます。

・繰り返し使用
・耐水性、耐久性の向上
・製品の保護性向上
・ごみの発生抑制

一方で、ダンボール等と比較すれば1個あたりの単価が高くなることや、通い箱の保管スペースが必要になることなど、決して万能の輸送方法であるという訳ではないため、用途や効果を考えながら、適切な輸送方法を検討する必要はあります。

近年、通い箱は半製品・中間製品の拠点間輸送だけではなく、ノートPCやタブレットの輸送・運搬にも使用されています。当社におきましては長年の緩衝包装設計の技術を活かし、製品特性に合わせた内装材を用意できますので、半製品の輸送または電子機器用通い箱をお探しの場合はぜひご検討ください。