包装・物流用語集

「実車率」

読み方:じっしゃりつ

「実車率」は輸送効率に関する指標のひとつで、トラックが走行した距離のうち、実際に荷物を積載して走行した距離が占める割合のことを指します。庸車(ようしゃ:自社ではなく他社のトラックを配車すること)の場合、運送会社の車庫から荷積み地へ向かう距離、配送先から車庫へ戻る時の距離が含まれる為、実車率は低くなりがちです。いわゆる「帰り便(配送先で荷降ろしした後、別の荷を積んで拠点に戻ること)」を活用するなどすれば、実車率は高くなり、輸送効率も向上します。
近年ではトラックと荷主のオンラインマッチングサービスなども普及しつつあり、瞬時に空いているトラックと荷物を引き合わせる仕組みも拡充してきました。環境問題や物流現場での労働力不足の煽りを受けて、今後もこうした実車率向上への取り組みは加速してゆくことになりそうです。

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