包装・物流用語集

「静電対策品(緩衝材)」

読み方:せいでんたいさくひん

あらゆる素材は固有の「電気の通しやすさ」を持っています(表面抵抗率のページを参照)。包装資材、わけても精密機器分野では、この性質をコントロールしてやることが重要になります。
微細でデリケートな構造を持つ精密機器や電子部品などは、ごく微弱な静電気の放電によっても致命的な傷を負ってしまうことがあります(静電気破壊のページを参照)。これを防ぐため、緩衝材として用いられる発泡体にも、帯電防止素材や導電性素材などといったカテゴリがあります。前者は粉塵の付着を防止する程度のライトな用途が主ですが、後者は導電性を与えるためにカーボンを練りこんだ本格的な素材で、そのため黒色をしています。『ICフォーム』などと呼ばれ、端子や回路が露出した電子部品の保護に用いられるのもこの種類です。