環境性能アップ特集

パリ協定発効で加速する各刻企業の環境施策。包装分野における対策は、もはや当たり前の時代に…。生出が、御社の取り組みを全力でサポートします。

まさかのEU一括批准を受け、足早に発効したパリ協定。企業における資材調達のあり方も、改めて深く問われる世情となりました。この新たな枠組みの中で、包装業界における環境対応も、更なる進歩を迫られています。目的別事例・第6回となる今回は、「環境性能アップ特集」。包装資材のご担当者様はもちろん、CSR(企業の社会的責任)広報などに携わる方にもぜひご覧頂きたい、製品事例満載の内容でお届けします。

「素材特性を活かしきる」というエコのかたち

まずは複合素材のアジャスタブル緩衝材。用途はいわゆる一般的な「稜パッド(角当て)」ですが、形状保持用の骨組みとして段ボールを用い、樹脂(発泡体)の使用量を抑えた例です。発泡体の緩衝性能は非常に高い反面、コストや環境性能では段ボールが勝ります。これらの複合素材製品では通常、ホットメルト加工という接着処理が施されますが、分別処分やリサイクルが必要な際には、下記のような組立て式の構造をご提案しています。

リターナブル且つ、リサイカブルの時代へ

今や一般的に用いられるようになった、プラダンや低発泡シート製の高耐久通い箱。従来の段ボール資材と異なり、繰り返し使用によるコストダウンと、ワンウェイ資材の削減が最大のメリットです。しかし、高耐久であるがゆえのデメリットも存在します。プラダンの形状加工には、丈夫な鉄製のリベットが使われるのが主ですが、リベット加工はその堅牢さゆえ、廃棄時に取り除くことが非常に困難なのです。そこで生出がご提案するのは、リベットではなく、超音波を用いて素材同士を溶着させる「ウェルダー加工」。この新たな加工方法が、「リターナブル&リサイカブル」という、一歩進んだエコプロダクツを生み出します。

自然の力で、自然をまもる

最後に私たちの自社素材「エルココ・フォーム」の採用例をご紹介。「ネックバンド」と呼ばれる身体装着機器の内装材です。環境対応品として販売されている発泡体はいくつかありますが、燃焼時のCO2排出量で比較すると20〜24%の排出低減が可能。また、主原料がコーンスターチのため、カーボンニュートラル(原料となる植物の生育時の吸収CO2と、製品の排出CO2を相殺する考え方)の効果もあります。今回の採用例は国内流通用ですが、欧州のハイレベルな化学物質管理規格であるRoHS・REACHの指定物質非含有のため、海外輸出用ワンウェイ資材としても、安心してご利用頂けます。

設計から納品までのトータルソリューション

商品の採寸、適切な素材検討、設計・試作、輸送状況に応じた落下試験、緩衝性能向上のための改良修正・・・。緩衝包装設計には、ひとつとしてないがしろにできない様々な工程が存在します。お客様の商品が、エンドユーザの手元に届く瞬間まで、そのすべての道のりを、生出の緩衝包装設計がサポートします。

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