品質管理担当のつぶやき

2026.09.16

長雨の季節、段ボールの強度にご留意ください

今年は雨の日が続き、湿度の高い日が多くなっています。
私たちが普段何気なく使用している「段ボール」ですが、実は湿度の影響を受けやすい包装資材です。

■湿度が高いと段ボールの強度が低下するのはなぜ?
段ボールの主原料は紙です。紙を構成している繊維は周囲の湿度が高くなると水分を吸収するため、長雨などによって高湿度の環境が続くと、段ボール自体の含水率も上昇します。そして、含水率が上昇すると大きく影響を受けるのが「※圧縮強度」です。(※組み立てた段ボール箱を上から押したときに、箱がつぶれるまでにどれだけの荷重に耐えられるかを数値で表したもの)

例えば、相対湿度60%の環境で含水率が約8%の段ボールがあったとします。
相対湿度が80%程度まで上昇すると、下記グラフのように段ボールの含水率は13~14%程度まで上昇し、条件によっては圧縮強度が約40%低下することがあります。

つまり、同じ段ボール箱であっても、「晴れた日の低湿度の状態」と「雨が続いた高湿度の状態」では、箱が耐えられる荷重が同じとは限らないということです。
通常の環境では問題のない設計でも、高湿度によって段ボールの強度が低下すると、「箱が少しずつ膨らんできた」「下段の箱がつぶれてきた」「パレット積みした製品が傾いてきた」といったトラブルにつながる可能性があります。

■段ボール設計で大切なポイント
必要以上に強度のある段ボールを使うことではなく、「製品重量 × 積み重ね段数× 保管期間 × 輸送条件 × 温湿度環境」を考え、適切な包装仕様を設定することです。
当社では、段ボールや各種発泡体を使用した包装設計を行っています。単に「箱を作る」のではなく、製品の重量や形状、輸送方法、保管環境などを踏まえ、製品を安全に届けるための包装をご提案しています。

雨が続くこの季節。
倉庫に積まれている段ボール箱を、いつもとは少し違った視点で確認してみてはいかがでしょうか。

【編集後記】
7月にユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行ってきました。
なかでも「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」は想像以上の迫力で、すっかり引き込まれてしまいました。
ただ、迫力がありすぎたのか、最後は少し酔ってしまいました(笑)。それも含めて、良い思い出になりました。