お知らせ

2023.09.14

日本パッケージングコンテスト「包装アイデア賞」

 緩衝材・梱包材の設計に携わっていると、意外と頻繁に出会う、「円形(ないし円筒形)」の部品や製品。じつはこれ、材料効率の観点からは非常に「もったいない」使い方と言えるのです。左上の画像をご覧頂くと分かる通り、円形の部品を納めるためにくり抜いた内側の材料は、本来すべて「ロス」として廃棄されることになってしまうのです。
 昨今の環境配慮に対する意識の高まりを受け、弊社の設計担当者はこの点に着目し、何とかこの「マル」を活用できないかと頭を捻り続けました。頭を捻りに捻った結果、「そうだ、材料も捻ってしまえばいいのでは?」と閃いたのが今回の応募案です。
 上の写真をご覧頂くと、本来ロスとなる円形の内側部分に、✖の形状に別の部材がプレスされているのがお分かりになるかと思います。この部材、なんと内側の切れ込みに手を掛けてくるりと外側に一回転。ワンアクションで、もう一つ、円形製品用の梱包材が出来あがってしまうのです。
 ちなみにこれを材料効率の観点から見ると、当然のことながら、本来1セット分の緩衝材しかとれない材料から、2セット分の緩衝材が作れることとなり、消費するプラスチック(ポリエチレン)の量を、単純に50%削減できるという劇的な効果を産んでくれます。
 また、使用する原反が半分となり、さらに廃棄する体積も減少するため、トータルで発生する端材(プラごみ)の量に至っては、実に80%以上もの削減が可能となるのです。
 弊社ではこうした事例のように、お客様の抱えておられる課題、ニーズに応じ、既存の手法に捉われず、常に柔軟な発想で、新しいパッケージングと、付加価値をご提案することをモットーとしております。
 機械製品の緩衝材、梱包材に課題をお持ちの皆さま、ぜひ一度、弊社にご連絡くださいますよう、お願い致します。

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