品質管理担当のつぶやき
2025.11.05
プラスチック包装に関する規制
欧州では包装廃棄物規制、米国では拡大生産者責任(EPR)など、プラスチック包装材に関する法規制が強化されつつあります。「リサイクル可能」「リサイクルプラ○○%配合」といった要件が盛り込まれています。
しかしリサイクルが可能であっても、実際の回収・再資源化にはエネルギーやコストがかかり、その環境負荷も看過できません。
そもそも持続可能な包装とは何か――それは単に素材の種類だけで判断できるものではなく、LCA(ライフサイクルアセスメント)の視点から、
環境負荷・実現可能性・経済的合理性を総合的に評価することが不可欠です。
とりわけ食品包装においては、プラスチックを一律に排除することが必ずしも最適とは言えません。プラ素材は食品の鮮度保持やロス削減に貢献する側面もあり、その効果を正しく評価する必要があります。
「これが正解」と断言できるものはなく、状況に応じて「最善の包装とは何か」を柔軟に考えていく姿勢が求められています。
【編集後記】
先日「大刀剣市」へ足を運びました。
普段はなかなか目にする機会のない名刀を、実際に手に取って見ることができ、大変貴重な体験となりました。気づけば時間を忘れて一日が過ぎていました。
