OMS(生出統合マネジメント・システム)

品質と環境、そして危機管理の調和した経営へ

生出では従来より、品質管理のためのISO9001、環境対応に主眼を置くISO14001、そして事業継続能力の向上を目指すISO22301と、複数のマネジメント・システムを個別に管理、運用していました。しかし、個々のシステムの審査やドキュメント管理に割かれる実務ボリュームは膨大なものとなり、いつしか業務それ自体と、それを管理するシステムとのギャップが生じ始めていました。

こうした実態を受け、私たちはこれら3つの異なるマネジメント・システムを構造的に統合、システム運用それ自体による業務負担を最小限に抑え、経営と実務の実際に即した独自のマネジメント・システム(OMS : Oizuru Management System)を新たに構築しました。3つのシステムのうち内容的に重複するものや、一本化が可能な要素をことごとく洗い出し、これを整理することで、実に総ドキュメント数の71%を削減することに成功したのです。


異なる3つのマネジメントシステムを
自社独自の体系に統合

私たちの3つのISOは、認証の維持と管理に捉われ、いつしか自己目的化した硬直的なシステムから生まれ変わりました。実務に直結した文書、従業員の自発的運営、業務実態と課題の可視化といった基本的な考え方を柱とし、OMSと呼び名を新たにしたそれは、まさに経営の血肉と骨格をなす仕組みとして、今日も機能し続けています。


日本能率協会主催
第8回 ISOマネジメントシステム
活用事例大会での代表講演


月刊誌『ISOS』6月号掲載記事