包装のコトども

2019.02.04

ホントにエコだった!(モーダルシフトのおハナシ)

「鉄道輸送のエコ効果、23区の6倍の森林面積に匹敵」

こんなお話を、物流関連のニュースでみつけました。
鉄道輸送のコスト効果については、
以前にもお届けしましたが、
そのエコ効果もまた、無視できないものです。

『書き鉄』こと、鉄道ライターの杉山淳一氏によれば、
東京―大阪間で10トンの貨物を輸送するケースでは、
トラックから鉄道に代替すると、
二酸化炭素の排出量を実に74%も削減するとのこと。

こうした圧倒的な環境面でのメリットに加えて、
現在では、トラック輸送から鉄道輸送に切り替えた事業者に対し、
国がその差額の半分を補助する制度まで存在するそうです。

しかし、それでもなお、
『モーダルシフト(鉄道輸送への代替)』は遅々として進みません。
貨物輸送全体を、その総重量シェアで計算すると、
鉄道輸送が占める割合はなんと…

「1%」…

JR貨物は、インフラとして『線路』を保有しているわけではなく、
その使用料を、JRやローカル線の保有会社に支払っているため、
どうしても構造的にコストがかさんでしまうのだとか。

トラック輸送に比べ、ドライバー不足にも影響されず、
地球環境にも優しい『貨物列車』。
国も、鉄道各社も、この地球の未来のため、
もっともっと彼らの後押しをしてくれることを願います。