包装のコトども

2022.10.05

複雑系のパッケージング ~洗練と高度化の先に~

「世界競争力年鑑2021」によれば、世界における日本の競争力は31位。
一人あたりGDPの凋落、広がり続ける格差、
そして先が見えず、「これまでと違う」不気味な円安の足音…

ここのところ、SNSや経済アナリストから聞こえてくるのは、
そんな重苦しい日本の現実ばかりのように思えてしまいます。
そうした中、国内製造業や流通に関するある経済コラムに、
こんな見出しを見つけました。

「25年以上日本が首位。珍しい経済指標」

そんな指標がホントにあるの?…と読み進めてみると、
算出しているのはマサチューセッツ工科大学。
そしてその指標の名は「経済複雑性指標(ECI:Economic Complexity Index)」。
その2021年度の上位ランキングが、下の表です。

ごくごくかいつまんで言うと、このECIが「高い」とは下記のようなこと意味します。

1) その国の輸出品目が多様であり、
2) それらを開発できる国の数が限られており、
3) それらを世界の多くの国で生産している、

そしてこの値が高いほど、その国の経済・産業は洗練されており、
潜在力が高いと判定されます。

たしかに、他ではマネのできない製品やサービスを多数有していれば、
経済の底力があるというのは非常に分かりやすいアイデアですよね。
この順位で、なんと25年に渡り首位を保ってきた私たち日本。

海外の有識者の中には、
「国際会議でも日本のECIが首位を独走していると話題になっているのに、
なぜ日本のメディアはこういうポジティブなことを一向に報道しないのか」
と首を傾げる人も多いとか。

これは、包装の世界にももちろん、通ずる話です。
日本のパッケージングは、その素材開発力や設計技術も含め、
世界トップレベルであると言われてきました。

精密機器などを衝撃から保護する緩衝包装を始め、
網の目のようなサプライチェーンをまたぐ、工業材料や化学原料の為の高機能包装、
食に関する複雑で高度な国内ニーズをカバーする食品鮮度保持包装、などなど…
今や、そこに『環境』という新たな評価軸も加わり、
パッケージングに関するニーズは更なる複雑化・多様化の時代を迎えています。

私たちは、そうした洗練・高度化を極める日本の製造業の皆さまと並走し、
抱えておられる複雑な「課題」に寄り添い、真摯に耳を傾ける企業たるべく、
皆さまの製品に最適な素材・包装仕様をご提案する、
コンサルティング的な営業活動を旨としています。

その内容を端的にまとめたパンフレット
「素材最適化コンサルティング」を、現在、ご希望の皆さまにお送りしております。
環境性能、緩衝性能、コストパフォーマンス、梱包作業性、保管容積効率などなど、
複雑で多岐に渡るパッケージングの評価項目ごとに、
お客様に最適なご提案を差し上げる主旨の資料です。

本パンフレットをご希望、または包装コンサルティングをご希望の方は、
本メールに対する返信か、お電話を頂けますようお願い致します。
包装管理士資格を有する担当者が、お客さまの課題解決のため、
全力でご提案をさせて頂きます。