品質管理担当のつぶやき

2025.04.25

ビニール袋の表面がぬめる!?

少し前のことですが、お客様から「現品票が剥がれていて、どの梱包材か識別できない」というご連絡を複数いただきました。当初は何が原因か分からず驚きましたが、輸送中に現品票が剥がれてしまっていたことが分かりました。

実はこのような事態は過去にほとんど例がなく、すぐに原因調査に入りました。
そして、原因はすぐに判明しました。

当社では、加工した梱包材をビニール袋に包んで出荷しているのですが、そのビニール袋があるとき変更されていたのです。実はこの袋、当社が加工する樹脂製の発泡体の不要部分(端材)を、協力会社に回収してもらい、それを再生原料として使用して製造したものでした。ところがこの再生材には、発泡体に含まれる帯電防止剤がアウトブリード(にじみ出す)し、袋の表面がぬめりを帯びてしまっていたのです。その結果、現品票の粘着が弱まり、輸送中に剥がれてしまうという事態を引き起こしていました。

現在は対策を講じたため、同様の問題は発生しておりません。
今回の一件を通じて、「良かれと思った変更でも、思わぬ影響を及ぼす」ということ、そして※4M変更管理の重要性を、改めて痛感しました。

※4M変更管理とは、「人(Man)」「設備・機械(Machine)」「材料(Material)」「作業方法(Method)」のいずれかに変更がある場合、それが製品や品質、安全性に影響を与えないか事前に検証し、必要な手続きを取る管理手法

【編集後記】
昨年末のことですが、息子にせがまれて「はたらく細胞」(実写版)を映画館で観ました。笑いあり、涙ありの良作であったと思います。戦闘アクションは某剣客を思い出す迫力のあるものでした。次は「マインクラフト」の実写映画を観に行く予定です。