株式会社 生出(おいづる)

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包装のコトども

2019.07.09

『エコ』における全体最適とは

先日、若手営業のM君が私との同行の際に、

『●●関係の問い合わせ、最近やっぱり増えてますよね...』

こんな台詞をポツリ。
私自身、うすうすは感じていたものの、
営業の現場を皮膚感覚で知る彼からの言葉に、

『うん、やっぱり、そうだよね』

と頷いてしまいました。
問合わせが増加中の、『●●関係』の分野とは...
ズバリ『環境対応品』関係です。

そういえばここ数ヶ月のニュースを振り返るだけでも、
コンビ二最大手のセブン・イレブン・ジャパンが、
2030年までにレジ袋の素材を紙やバイオマス、
生分解性の素材に切り替えると発表。
またつい5日前、今度はファースト・リテイリングが、
2020年までに使い捨てプラスチック包装を85%削減すると宣言。
先日のG20大阪サミットでも、
海洋プラへの対策が一つの焦点となりました。

小売を牽引する二社の発表や、
環境対応素材に関する問合わせの増加も、
環境問題いよいよ待ったなし、
といった社会的趨勢を受けてのものでしょうか。

ただ、小売各社の取り組みによく見られる、
商業用レジ袋などに供されるプラスチックフィルムは、
日本全体の石油消費量に換算するとわずか・・・

『0.2%』

実は、石油消費量のほとんどは自動車燃料や、
発電用エネルギーとして消費されており、
プラスチック製造に使われるのは、
すべて合わせても2.8%ほどしかないのです。

私にはどうにも、小売各社の上のような宣言は、
一般消費者の目に触れやすい所に戦略的にフォーカスした、
一種のマーケティング戦略のように思えてなりません。

そしてまた、こうしたイメージ先行の風潮の中で、
『あたかも産業用プラスチックのすべてが、
環境にとっての絶対悪である』かのような論理に誘導されがちですが、
その答えはもちろんNO、だと考えています。

たとえば自動車部品の樹脂素材への代替は、
車両の軽量化と燃費向上をもたらします。

また住宅用断熱材として用いられる発泡ポリスチレンは、
大幅な冷暖房エネルギーの削減につながります。

食品容器に使われるプラスチックも、
海洋ごみの話題でなにかと騒がれていますが、
これも日本の石油消費量に換算すると、
レジ袋と同じくわずか0.2%程を占めるに過ぎず、
たとえばこれをなくした所で、
環境負荷(二酸化炭素排出)の低減効果はわずかなもの
(もちろん、ゼロではありませんが・・・)。
海洋プラの問題と、総合的な地球環境保護とは、
そもそも同列に語られるべきものではないのです。

『海洋プラ問題への対処』=
『プラスチック否定』=
『地球全体の環境負荷(二酸化炭素排出)低減』

こんな具合に、なにやらひどく単純化された図式で、
この世紀の難問がデフォルメされてはいないか、
という違和感を覚えるのは、私だけでしょうか。

体積の95%を空気が占める発泡体や、
薄くて強度のあるプラスチック製容器包装のなかには、
ライフサイクル全体(原料採取から製造、廃棄まで)を評価すると、
紙製容器よりも環境性能やコストパフォーマンス上、
遥かに優れたものが存在するともいわれます。

私たち生出も、プラスチックを扱う当事者として、
製品の使われかたや輸送、廃棄、そして再生過程も含め、
真実を公平に見極める全体最適の視座に立たなければいけない・・・

『美しい調和の時代』令和を迎えた今、
そのように感じています。

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