包装・物流用語集

「積層加工」

読み方:せきそうかこう

ボード状の押出発泡体には多くの種類があり、厚みも数ミリ程度の薄いものから、60mmほどのいわゆる『厚物』まで様々です。このうち、特に50mmを超えるようなサイズのものは技術的に造ることが難しく、製造メーカーも限られています。

緩衝材・固定材として発泡体を用いる場合、材料のボードにも厚みが求められるケースが多くありますが、素材となるボードに10~20mm程度の厚みしか存在しない場合、当社では複数枚を熱で貼り合わせる『積層加工』を施しています(この加工機は当社独自の開発品で、他社では対応できないような厚みを希望される場合に有効です。)

上の画像は弊社取扱い品の『ワンダーエコ』ですが、こちらの発泡ボードには10~30mmまでの厚み展開しか存在しないため、上のような工程を経て、カット、プレス等の後工程加工を行い、固定材などに仕上げてゆきます(下写真が完成した固定材)。

この加工のメリットは、プレス等で型抜きした後に貼り合わせて厚みを出す手法よりも大幅に加工の手間を削減できる点です(下図参照)。独自の積層技術によって、厚物の緩衝材加工においては業界内でも高いコストメリットを有しています。