包装・物流用語集

「パレットパターン」

読み方:ぱれっとぱたーん

段ボール箱の耐圧強度については、他項でもいくつか解説をさせて頂いています。弊社は内装の緩衝設計が専門ではありますが、総合的な製品保護の観点からは、外装箱や、パレチゼーションに関する理解も不可欠です。
パレットに荷を積みつける方法(パレットパターン)には代表的なものがいくつか存在し、それぞれに特徴を持っています。上の図に示したのがその主な例ですが、少し説明が必要な要素として※1、※2のポイントが挙げられるでしょう。
※1の、「なぜブロック積みは圧縮に強いのか」ですが、これは段ボール箱の構造に由来します。段ボール箱の圧縮強度を産んでいるのは、当然のことながら、『箱の側面(周辺)部分』です。この部分が、下段から上段までキッチリと揃っているため、ブロック積みの圧縮強度は、レンガ積み付けなどと比べて倍近い値となるのです(下表参照)。
※2の「ロッキング」とは、積まれた段ボール箱に水平方向の揺れが加わった場合に起こる、『隣り合った箱同士が互いに寄りかかる(擦れあう)』現象のことです。段ボールを一直線の棒状に積み上げるブロック積み付けでは、下図に示すようなロッキングが生じやすく、擦れ傷を生みやすくなります。