包装・物流用語集

「DtoC」


DtoC(Direct to Consumer)はメーカーが自社のECサイトやAmazonや楽天といったECプラットフォームなどを通じて直接顧客に商品を販売する手法のことをいいます。DtoC以前の取引においては、メーカーと顧客との間には卸、問屋、商社またはスーパーマーケットの様な小売店が存在していましたが、インターネットの普及は、製造メーカーと最終消費者とが直接的な取引を行うことを可能にしました。

DtoCのメリットは、自社サイトでの取引による自由なマーケティングやキャンペーンの実施が候補に挙げられます。 さらに、手数料や中間マージンなどの経費を削減できるため、商品価格を安く設定し、多くのユーザーの購入を期待することができます。

一方、DtoCのデメリットは、自社でECサイトを構築するためには時間とコストがかかることです。サイト構築の手間を省くためにECプラットフォームを利用する方法もありますが、販売手数料等も有り一長一短と言えます。また、自社サイトであってもECプラットフォームであっても、売り上げの拡大やブランド認知度の向上には広告宣伝の努力が肝心であり、そのためのコストやリソースが別途必要になります。

DtoCは販路拡大や利益率の向上と期待できる反面、それを実現することに対する手間やコストが発生します。導入に対しては、それらを天秤に掛け適切な手法を選択していくことが大切となるでしょう。