包装・物流用語集

「フリーロケーションと固定ロケーションの違い」

物流におけるフリーロケーションとは、物流倉庫内での在庫の保管方法の一つです。特定の商品に固定された場所がなく、在庫の取り扱いが自由に行われる状態を指します。つまり、どの場所でも在庫を保管することができます。一方、固定ロケーションは、特定の商品に対して固定された場所が割り当てられており、その商品が必ずその場所に保管されるという在庫管理の方法です。

ここではフリーロケーションと固定ロケーション双方のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。

フリーロケーションの利点は、在庫を自由に配置できるため、在庫数や商品ラインナップの変更に柔軟に対応できることです。一方、デメリットとしては、在庫の管理が難しくなることや、在庫の発掘に時間がかかることが挙げられます。

フリーロケーションに向いているものとしては季節性があり、入れ替えの頻度が多いものや、在庫量の変動が多い商品などがあります。

固定ロケーションの利点は、商品ごとに固定された場所があるため、在庫の取り扱いが容易であること、在庫の位置が一定であるため、在庫数の可視化や在庫の管理が容易であることです。一方、デメリットとしては、在庫数や商品ラインナップの変更に対応しにくいことが挙げられます。

固定ロケーションに向いているものとしては種類が少ない商品、入れ替えが少ない定番商品などがあげられます。

在庫管理において唯一絶対の正解はありません。商品の性質や在庫の数、倉庫の設備や作業員の技能等により適切な管理方法を選択することが重要となります。