包装・物流用語集

「ハーフカット加工」

読み方:はーふかっとかこう

押出製法で作られた発泡体は、その表面に「スキン面」と呼ばれる丈夫な層を形成します。特に生出の主要商材であるサンテックフォームには、このスキン面をさらに熱処理して丈夫にした『TH』と呼ばれるグレードが存在します。

なぜこのような特殊な処理を加えるかというと、この丈夫な皮膜層を活かして、上のようなヒンジ(折り曲げ)加工を実現するためです。表面層だけを残してプレスするという、こうした高度な加工技術を、『ハーフカット加工』などと呼んでいます。

発泡体は、他の包装資材に比べて段違いに優れた緩衝性能を誇りますが、段ボールなどのように折り畳むことができないため、保管時に大きなスペースを必要とします。それゆえ、こうした特殊な加工によって、保管時にできるだけコンパクトな形状にしておくことも、コスト削減として有効なケースがあります。