包装・物流用語集

「マテハン」

この言葉はマテリアルハンドリングの略で、具体的には原材料、仕掛品、完成品などに対する、移動を指します。マテハンは工場内物流全般を表す言葉ですので、ここでは代表的な業務形態5つを紹介したいと思います。入荷した原材料や部品を製造する時までパレットやラックに置いて保存する「積込」、倉庫→工場、工場→工場、工場→倉庫といった拠点間の移動である「搬送」、倉庫内でどこに、何が、何個あるか正確に把握する「保管」、製品を送付先ごとに振り分けたり、原材料や部品を使用する製造現場ごとに割り振るといった「仕分け」、出荷する製品を保管場所から見つけてくる「ピッキング」、こういった作業がマテハンの具体例となります。またマテハンに使用する機器のことをマテハン機器といい、「積み込み」作業では手押し式のフォークリフトであるハンドリフター、フォークリフト、が活躍し、「搬送」作業ではベルトコンベアなども頻繁に使用されます。近年、これらのマテハン機器の高度化、IT化が急速に進んでいます。自動積み付け装置パレタイザー、AI搭載の無人の搬送車、移動ラックや自動倉庫、バーコードやカメラを利用した自動仕分け装置ソーター、デジタル表示器によるピッキングシステムなどの導入によりマテハンの作業性が著しく向上しています。