包装・物流用語集

「パレタイズ」

パレット(輸送や保管を容易に行うため荷物の下に設置する「すのこ」状の台)に荷物を積み付けることであり、逆にパレットから荷物を降ろすことは、デパレタイズといいます。またパレットに積み付けした荷物をそのまま輸送、荷降ろしすることをパレチゼーションと呼びます。
パレタイズ梱包を行うメリットとしては主に2点あり、1点目は「荷物の破損リスクの軽減」です。人が荷物を運ぶ場合どうしても荷物自体に圧力がかかってしまい、形状を歪めてしまう恐れがありますし、当然落下や人やモノとの衝突なども想定することができます。パレタイズ梱包することによって荷物に直接人が触れることなく、荷物の運搬が可能になります。
メリットの2点目が「作業効率化」です。フォークリフト等の運転ができることが前提となりますが、腕力や体力に自信がないとしても大量の荷物を一度に運搬することができます。一方でパレタイズ梱包のデメリットとしてはパレットや重機を使用するため、それらの置き場や運用スペースの確保が必要となることなどが挙げられます。
パレタイズを行う際のコツとしては、同じ荷物を同じ向きに積んでいく「棒積み」や荷物の角が空中に出た状態で積み付けを行う「オーバーハング」を防ぐことです。そのためにはブロック積みや交互列積みといった棒積みにならないような積み方のパレットパターン(「パレットパターン」のページを参照)を使うことや、パレタイズした後にパレットも含めた荷全体にラップを巻き付け荷崩れやパレットからのオーバーハングの防止に努める工夫が必要になってきます。