包装・物流用語集

「発泡スチロール」

発泡スチロールはポリスチレンを発泡させた合成樹脂素材であり、発泡プラスチックの一つです。この材料の98%は空気で構成されています。発泡スチロールのことを「スタイロフォーム」という名前で呼ぶこともありますが、これはダウ・ケミカル社というアメリカ企業の商標に由来しますが、北米では一般的にこの素材全体を指す言葉として使用されています。

発泡スチロールの主な特徴は軽量、断熱性、成型や切削の容易さ、および衝撃吸収性に優れていることです。これらの特性により、梱包材や断熱材としての利用が一般的です。発泡スチロールを焼却した場合、炭化水素であるポリスチレンは完全に燃焼すれば、最終的には水と炭酸ガスに分解されますが、不完全燃焼を起こした場合、煤や一酸化炭素を発生させる恐れがあるため注意が必要です。

製法には3種類あり、それぞれの形状や気泡の特性が異なるため、用途も異なります。 主にビーズ法発泡スチロール(EPS)、発泡ポリスチレンシート(PSP)、押出発泡ポリスチレン(XPS)の三つが挙げられます。保冷箱や魚箱として使用されているため、EPSが最も一般的に利用されています。

このように発泡スチロールは安価で非常に高機能な樹脂素材ではありますが、脱プラスチック、SDGsといった環境への配慮の高まりなどから、槍玉にあげられることも多くなっているように感じます。当社が開発したエルココフォームは原料の半分以上を自然由来原料(コーンスターチ)を使用しており、緩衝性、保冷性はそのままにプラスチックの使用量の削減に寄与しますので、発泡スチロールの代替として是非ご検討ください。

エルココ®フォーム |梱包材や緩衝材を使った包装なら株式会社生出(おいずる) (oizuru.co.jp)