包装・物流用語集

「バイオプラスチック」

少し分かりにくい呼称なのですが、環境に配慮した特性のプラスチックの総称を日本国内では一般に「バイオプラスチック」と言います。これはよく似た用語である「バイオマスプラスチック」とは異なる概念です。
「バイオプラスチック」は植物由来のプラスチック原料をから作る「バイオマスプラスチック」と微生物の作用によって二酸化炭素と水まで分解される、「生分解プラスチックの総称」です。
このうち、「バイオマスプラスチック」の製法としてはサトウキビやトウモロコシなどを発酵させることによって得られるエタノールから樹脂を合成する発酵法、または糖や油脂に化学的処理を施すことで樹脂を合成する化学合成法などがあります。従来のプラスチックのリサイクルのフローとほぼ同じであり、既存のプラスチック製品と同じような使い方が可能なことから、レジ袋から食品容器など用途が広がっています。
一方で「生分解性プラスチック」の原料は植物由来のプラスチックの他、ナフサ(石油原料)を原料とするものもあります。物性に関しては従来のプラスチックとは製造方法が異なるため、リサイクルフローや製品強度等に関して、同一のものとして扱うことは難しいようです。
ただし、プラスチックの海洋汚染問題などがバイオプラスチックの推進の契機となったように、自然環境へ流出が予想される用途に関しては生分解機能を有していることが望ましいでしょう。2022年4月よりプラスチック資源循環法が施工されるなど、環境対応資材への注目は高まりを見せています。当社におきましても古紙を原料とした「ワンダーエコ」、コーンスターチを原料とした「エルココフォーム」という環境対応製品の取扱があります。興味のある方はご一報ください。