包装・物流用語集
「底突き」
読み方:そこつき
落下や激突のときの衝撃を吸収するには、緩衝材がクッションのように、適度に沈みこんでやることが重要ですが、「沈みこみすぎる」のもまた大きな問題です。上の図は社内研修用の機械製品のダミーで、底面の四隅には小さな突起(足)が着いています。
こうした突起は、高度な緩衝設計を行う上では要注意です。条件のシビアな設計では、ポリエチレンフォームなどの柔軟性の高い素材を使い、衝撃が加わったときに「わざと製品を沈みこませる」構造を採用するのが主ですが、こうした柔らかい素材を用いるがゆえに、上の図のような突起が外装箱に激突してしまう可能性も高くなるのです。
もちろん設計を行う上では、最適な緩衝距離・受圧面積の調整や、幾度にも渡る落下試験を行い、こうしたディティールの一つひとつが底突きを起こさないよう、細心の注意を払っています。